給湯器による事故

古い給湯器

給湯器は、お家で使うお湯を沸かすために毎日動いています。
お湯を沸かすためには配管の中を水が流れて、ガスバーナー・石油バーナー・電気ヒーターなどで温められます。
この見えない部分の熱交換器やヒーターは、やはり年月を重ねると劣化・摩耗していき、20年も使用すると本来の力を発揮できずお湯を作るにも時間がかかってきます。

 

給湯器の事故

また、古い給湯器による事故で多いのが一酸化炭素中毒です。給湯器を長くつかうときれいに燃焼できなくなったり、上手く排気できず、不完全燃焼を起こします。不完全燃焼をおこすと、毒性のとても強い一酸化炭素が発生し、少し吸い込むだけで吐き気や頭痛がみられ、最悪の場合は死に至る事もあります。
また不完全燃焼を起こしても、一酸化炭素に色やにおいが無いため存在に気づかない場合が多く、知らず知らずのうちに中毒になってしまうことがあります。

 

不完全燃焼防止装置

現在主流の給湯器の場合、不完全燃焼を防止する装置が付いていますが、古い物にはついていないことも多く、また装置が正しく作動していないこともあります。

煙突付きの給湯器の場合、錆やパイプの割れ・穴、鳥の巣や落ち葉・ゴミなどによって正しく排気されないと一酸化炭素中毒になる可能性があります。

一酸化炭素は排気することが重要です。ですが排気できないと中毒の危険があります。たとえば屋内に取り付ける小型湯沸かし器の場合、かならず換気が必要です。

ですが、屋内に排気筒がる風呂釜の場合、台所や洗面所で換気扇は付けては行けません。なぜなら浴室内の空気が換気され排気筒から排気するガスが逆流し浴室内に溜まるからです。

また古い小型湯沸かし器の排気口にあるフィンが汚れてうまく排気できず、換気もしていなかったため屋内に一酸化炭素がたまり事故となったケースもあります。

 

以下、このようなケースの場合は早急な交換が必要です。

給湯器が変色・変形したり穴があいている、排気口にこびりついたホコリやすすがたまっている、点火がしづらくなっており種火がすぐに消えてしまう、給湯器をつけるとガス臭かったり気分が悪くなる、作動音が大きいと感じる、お湯になるまでとても時間がかかる。
これらは毎日使っていればわかる不調ですので、あれ?と思ったらすぐに点検が必要です。
長く大切に物を使う事は大事ですが、給湯器の場合は古くなれば安全性は損なわれていきます。もし10年以上前の給湯器をお使いの場合は早めに現行品の一酸化炭素防止装置がついている新しいものに交換しておきましょう。